2013年9月6日金曜日

丙午世代の功罪:さらに60年前の1906年って?

1966年が丙午(ひのえうま)なら、その60年前の1906年(明治39年)もまた丙午。
では、1906年って、どんな年だったのか。主だった出来事を見てみよう。
ちなみに、1906年は、日露戦争が終結した翌年、ロシアに勝った日本は乗りに乗っている頃。

3月3日 - 伊藤博文が韓国統監府の初代統監に就任
4月18日 - サンフランシスコ地震
4月22日 - アテネオリンピック開催(〜5月2日)
4月28日 - ミラノ万国博覧会開催(〜11月11日)
5月1日 - 新宿御苑開苑式
9月1日 - ゴールデンバット販売開始
9月28日 - 新渡戸稲造が第一高等学校校長に就任
11月1日 - 日本鉄道国有化
夏目漱石『坊っちゃん』『草枕』夏目漱石
島崎藤村『破戒』

伊藤博文
今から106年前。歴史の教科書に乗っていた、あの伊藤博文が、新渡戸稲造が、夏目漱石が、島崎藤村が、まだまだ健在でリアルに活躍していた頃。
国鉄が開業し、オリンピックがアテネで開催。
きっと、戦争にも勝った後だし、日本は湧きに湧いていたことだろう。
文豪の活躍も嬉しい。あの「坊っちゃん」は、60年前に出版されていたのか。

汽車この年、1906年には、こんな人達が誕生している。
ただこの年代の人達は、あまり知られていないと言うか、馴染みがないと言うか。
ちょうどそういう世代なのかもしれないが、突出してこの人、という感じがあまりない。
その中でも、知っている人をあげると、

1906/01/06  杉村 春子 (すぎむら・はるこ) 【女優】
1906/10/20  坂口 安吾 (さかぐち・あんご) 【作家】
1906/11/17  本田 宗一郎 (ほんだ・そういちろう) 【技術者、経営者】※本田技研工業(ホンダ) 創業者・元社長

あの本田宗一郎も、ちょうど60年前の人だったのか。
そう思うと、ますます親近感が湧く。

本田宗一郎

1906年(明治39年)とは、こんな感じの時代だった。
後の世に影響を与えたものが、この年にいくつも輩出していた。
また折を見て、出来事のいくつかを深堀りしてみたいと思う。
今の我々はどうだろうか?
60年後。振り返った時に、この年に生まれた者たちが、後の世にこんなに貢献してくれたのだ、と言われたいものである。

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