この迷信は、どうやら江戸時代の物語、「八百屋お七」の話が元になっているらしい。
お七は実在の人物なのだが、実際の生きざまは不明な点が多いらしい。
Wikipediaによると、
「八百屋お七(やおやおしち、寛文8年〈1668年〉? - 旧暦 天和3年3月28日〈西暦1683年4月24日〉、生年・命日に関して諸説ある)は、江戸時代前期、江戸本郷の八百屋の娘で、恋人に会いたい一心で放火事件を起こし火刑に処されたとされる少女である。井原西鶴の『好色五人女』に取り上げられたことで広く知られるようになり、文学や歌舞伎、文楽など様々な文芸・演芸において多様な趣向の凝らされた諸作品の主人公になっている。」
とある。
このお七の出生年が、1666年として伝える物語もあり、その場合、ばっちり丙午の年にあたる。
丙午の女は、放火してまで恋人に会おうとするくらい直情である、ということらしい。
しかし、この話。
僕は知らなかったのだけど、さまざまな文芸作品・演芸作品に使われている。
情に訴える少女の話は、概要を知っただけでも、せつない。
お七の家が火事になり、再建する間、一家は山寺に非難する。
そこでお七はある男と恋に落ちる。やがて、家は立派に建て直され、一家は新しい家に戻る。
しかし男と別れたくないお七は、もう一度家が火事になれば、また男に会えると思い、新しい自分の家に火をつける。火事はぼやで消し止められたが、これを責められ、お七は火刑に処せられる。
放火は厳罰刑なのだ。とてもせつない。
そんなお七が丙午の女性という伝説が伝わって、1966年には、女性が生まれてほしくないばかりに、一気に出生率が下がった。
噂もあいまってなのだが、物語の影響力というのは、計りしれない。多くの日本人がこの迷信を信じて、ノンセックス、もしくは避妊に慎重になったわけだから、迷信は性欲を抑止したという事実にも凄さを感じる。
さあ、そんな丙午。少ないながらも有名人もいっぱい輩出している。
次回から、少しずつ、有名人を取り上げていきましょう。^^)/
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